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運動によっても脳は発達する – 『ハイハイはたくさんした方がいい』は脳研究の観点からも納得: ドーマンメソッド講義 Day 5

運動によっても脳は発達する – 『ハイハイはたくさんした方がいい』は脳研究の観点からも納得: ドーマンメソッド講義 Day 5
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この記事をザックリまとめると…
  • ドーマンメソッドベターベビーコース5日目の内容を簡単に紹介
  • 健康のためには、食後のフルーツの習慣は見直すべき
  • 運動能力と脳の発達には大きな関係がある
  • 子どもの持てるポテンシャルを最大限に生かしてあげるには、運動を意識するのがオススメ


 

5日目のこの日は9時開始、19時半終了という何とも長い一日でした。一日でカバーした内容は、子どもを健康に保つ為に気をつけるべきことについての話 (医療品との付き合い方、家の中の掃除で気をつけること) 、栄養学、そして私が最も楽しみにしていた運動能力についての話とデモンストレーションがありました。研究所で働いている約100人のスタッフは、色んな角度から子どもの体と脳について研究をしている人たちなので、幅広い視点から子育てについての留意事項を聞くことができるのはこのセミナーに参加してよかったと思えるところの一つだと思います。

 

食後のフルーツはNG?! 超健康的なカラダを維持する為に気をつけること

子どもの健康を気を使ってできることといえば、食事かなと思っていました。が、この日の講義ではちょっと圧倒されるほどに幅広い情報をシェアしてもらいました。食事は勿論その中の重要なファクターですが、それ以外に「環境」「医療」「サプリメント」等との付き合い方の話がありました。

 

「環境」に関しては日々の生活で改善すべきところが多いなと個人的には思うところでした。「空気」を清潔に保つこと、飲む為であったりお風呂に使用する「水」に気を使うべきだということ。そして、「掃除」について。研究所のあるエリアでは、水道管がとても古いそうですが、他のケミカル物質を足して調整したほうが水道管を交換するよりも安価かつ容易な為、そのような対処がなされているそうです。フィラデルフィアの水質検査をしたところ、化学物質が大量に検出されたとのこと。そういう事実も知っておいた上で、飲料水には特に気をつけるようにとのことでした。

食事については一番記憶に残ったのは、フルーツをあげるタイミングについてです。

 

フルーツ、肉、炭水化物。これらはそれぞれ消化するのにかかる時間が全く異なるそうで、順に30分、4時間、3時間だそうです。それ故、「食後のフルーツ」は他の食べ物が消化されるまでフルーツが体の中で滞留してしまい、腸内で発酵しだしてしまう為、NGなのだそうです。フルーツを食べるタイミングとしては食前30分〜1時間程、または間食に用いるのがよいとのことでした。

 

運動能力と脳の発達の関係について

私が『赤ちゃんの運動能力をどう優秀にするか』という本を手にしてから一番参考にしているのが、自分の子どもの発達が今どの段階にあるのか、というのが確認できる『成長プロファイル』です。彼ら自身、彼らの研究の中で歴史に残っていく物としては、このプロファイルによってだろう、と言うほどです。これについての詳細の話は最終日の朝一番の講義でなされましたが、便宜上、この日の振り返りに纏めて書くことにします。脳の発達の仕方についての話がとても興味深く、私は大好きなので、これについて詳しく権威のある方から解説を聞けたのはとても面白いことでした。

 

成長プロファイルについての詳しい講義。『赤ちゃんの運動能力をどう優秀にするか』にこのプロファイルが掲載されています

 

「脳」は頭蓋骨の中に閉じ込められた器官で、外との直接的な繋がりは一切ないですよね。脳への情報のINPUTは「視覚」「聴覚」「触覚」を通じて、そしてOUTPUTは「体を動かすこと」「言葉」「指先を細かく動かすこと」によってなされます。これらの情報は一方向のみの動きです。正確に言うと、INPUTという点では「嗅覚」と「味覚」もそうですが、これは知的能力との繋がりは薄いそうです。

 

そして、INPUTの「視覚」とOUTPUTの「体を動かすこと」とには非常に重要な関係性があるということです。

 

研究所が纏めている『成長プロファイル』によると「ずり這い」をする頃は脳の中でも「脳橋」という場所が機能していて、「高這い」をする頃は「中脳」を機能させています。上で記載した脳へのINPUTの3つの感覚、OUTPUTの感覚もそれぞれの脳の発達段階に応じて、特定の能力を獲得しています。中でも、「高這い」をする頃に、「視覚」では右目で見たものと左目で見たものとを収束させて理解し、距離感を掴めるようになり、手先45cmの距離にあるものの細部を認識できるようになるそうです。この45cmの距離というのが、つまりは文字を読み書きする距離なので、「文明の距離」なのだそうです。この頃の運動能力 (高這い) を鍛えておくことで、脳が発達し、その分、視覚の能力も引き上げられることになります。

 

普段鍛えている子ども達と共に参加者もズリバイ。どれだけ全身を使う動きかを改めて体感した

 

ドーマン氏達は昔、脳の研究の為に世界中を飛び回り、文明化をしていない部族と生活を共にしていた頃もあるのですが、それらの部族は地上にある有害な物から守る為に産まれてからの数年を母親の腰の上で抱っこされて育つそうです。よって、彼らは「這う」という能力はスキップして二足歩行をするようになりますが、その為、至近距離で視点を合わせるのが不得意なのだそうです。研究所の言い分としては、アメリカでディスレクシアと診断されるような「読めない」人が多いのは、幼い頃に「高這い」を十分にやらなかったからだとのことでした。アメリカの赤ちゃんは一日に平均3分を床の上にお腹をつけて過ごすのだとか。

 

脳を発達させる為に、直接何かできるとすれば「運動能力」を高めることです。それによって、健康な体も得られるし、運動能力が高まることで、その能力を司っている部分の脳が成長し、他の能力も相対的に引き上げられます。
これがまさに私にとっての子どもへの目線を変えてくれた本ですが、興味がある方はぜひ読んでみてください。

 

 

運動能力のデモンストレーション

上記の内容を踏まえた上で、研究所では赤ちゃん・子どもに運動の機会を沢山与えることをとても重要視しています。この日のデモンストレーションでは、1歳から10歳までのデモンストレーションを見せていただきました。勿論、この場においても各子どもにとっての先生は「母親」及び「父親」なので、親子で取り組む姿はとても見ていて楽しいものでした。

 

6歳の男の子による床運動のデモンストレーション

 

6歳の子は、毎日数キロを母親と走っているそうですが、お母さんの方がそろそろ走ってついていけなくなってきたと笑って話してくれました。この日のデモンストレーションはそれぞれ一つずつを切り抜いて見てみると、難しいものではありませんでした。前転、側転、三点倒立などの床運動や、雲梯に取り組む様子を見せてくれました。ただ、最近、雲梯を見かけて私も久しぶりにチャレンジしてみたのですが体の重みを手で支えながら進んでいく動きって見た目以上に難しく、負荷が大きいんですよね。

 

雲梯 (ブレキエーション) はドーマンで大いに推奨されている運動。子ども達による実演とサポート方法の練習をする参加者

 

こういうのを日常生活の遊びの一環としてしっかり取り入れるのはいいなと思い、私の今後の育児生活では是非参考にしたいところだなという感想を抱いた次第です。
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