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赤ちゃんは寝ている間に脳が作られる!科学的にも証明される「寝る子は育つ」

赤ちゃんは寝ている間に脳が作られる!科学的にも証明される「寝る子は育つ」
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この記事をザックリまとめると…
  • 睡眠は、脳を創り、脳の働きを守るために、脳自身によって作られたもの
  • 睡眠時間の長い子どもは、睡眠時間の短い子どもに比べて記憶を司る脳の海馬が大きい
  • 赤ちゃんは大人の3倍以上もレム睡眠が長く、寝ている間に脳を作っている


親として、子どもの睡眠を考えるにつけても、まずはどうして眠るのか、眠っている間に私たちの中ではどういうことが行われているのかをみていきましょう。

 

どうして睡眠が必要なのでしょうか

睡眠とは、単に身体の疲れを取り、回復させるためのものではないようです。

 

子どもの睡眠障害の研究を行っている小児科医の三池輝久氏によると、胎児から成人に至るまで睡眠は「脳を創り、その働きを育て、守る(維持する)ため」に必要とされているそうです。「ヒトは身体が疲れたから眠るのではなく、脳の働きを保つために眠る」のだそうです。

 

三池 輝久氏、 小児科医
『睡眠は人の脳の情報処理能力を保つために脳自身により作られたもので、脳を守る働きをもつと考えられています。』

 

それゆえ、情報処理能力を維持できないほどの睡眠欠乏があまりにも長く続くと、脳自身がこれまで受けていた情報を受け付けないという事態が生じてしまうことがあります。

 

そうなると、脳が自身の能力を最大限に活かす方向に向けていた力を自己防衛にむけてしまいます。怖いことに、それが生体リズム(睡眠・覚醒リズム、ホルモン分泌、体温調節)の変調を招き、呼吸、筋肉、臓器に悪さをして全身から不調があらわれ、生命力の低下へと繋がってしまいます。

 

脳に持てる力をしっかりと発揮してもらうためにも、よく眠ることが必要不可欠なのですね。

 

他にもある睡眠の役割

そもそも睡眠は、その眠りの深さにより、大きく「レム睡眠」「ノンレム睡眠」とに分類されます。それぞれ下記のように説明されることが多いようです。

 

  • レム睡眠は「脳は起きていて身体が眠っている睡眠」
  •  ノンレム睡眠は「脳も体も眠っている睡眠」

 

『スタンフォード式最高の睡眠』では、睡眠の役割として下記の5つが紹介されています。

 

  1. 脳と体に「休息」を与える
  2. 記憶を整理して定着させる
  3. 「ホルモンバランス」を調整する
  4. 「免疫力」を上げて病気を遠ざける
  5. 「脳の老廃物」をとる

 

子どもの成長には欠かせない「成長ホルモン」の分泌も寝てすぐにやってくる深いノンレム睡眠の間に最も多く分泌されます。骨を伸ばし、筋肉を増やし、新陳代謝を盛んにしてくれます。

 

また、将来の受験などを考えると気になるところの睡眠と記憶の関係性については、複数の学者から次のような概念が提唱されているとのことです。(『スタンフォード式最高の睡眠』p.71-72)

 

  • レム睡眠中、エピソード記憶 (いつどこで何をしたか) が固定される
  • 黄金の90分 (寝はじめの90分のこと) で訪れる深いノンレム睡眠は、イヤな記憶を消去する
  • 入眠初期や明け方の浅いノンレム睡眠では、体で覚える記憶(意識せずに覚えられる記憶)が固定される

 

2012年には東北大学から、記憶にかかわる脳の海馬は、睡眠時間が長い子どものほうがより大きい、と発表されました。睡眠時間と海馬の大きさに相関関係があることが明らかになりました。

 

まさによい眠りはよい人生へと導いてくれるようですね。

 

赤ちゃんにとっての睡眠

大人よりも寝て過ごす時間の長い赤ちゃん。彼からは五感をフル稼動して毎日違うことに興味をもち、脅威的ともいえるスピードで様々な能力を獲得していきます。こうした赤ちゃんの目覚ましい成長を支える脳の情報ネットワークは、実はレム睡眠中に作られているといわれています。

 

 

次の図は年齢ごとにみた人の睡眠の種類の変化を表したものです。受精から死に至るまで、1日24時間に占める「覚醒」「レム睡眠」「ノンレム睡眠」の割合を示しています。

 

出典:三池輝久 (2014)『子どもの夜ふかし 脳への脅威』集英社e新書

 

レム睡眠とノンレム睡眠の割合の変化の大きさに驚きますよね。どうやらこのレム睡眠には重要な意味がありそうですよね。

 

この図から判断すると、新生児はレム睡眠とノンレム睡眠の割合が50%ずつなのに対し、1歳ですでにレム睡眠が25%程へと大幅に減っています。そして10歳頃には成人と同じだけの長さのレム睡眠に落ち着いているようです。

 

三池氏も乳幼児にレム睡眠の割合が多く、大人以上に長い眠りを必要としているのは「神経回路網を構築し、未成熟な脳機能を完成させ、情報処理能力を高めたり、維持したりする」ためとしています。逆に大人になると使いすぎた脳を休ませる働きが重要になるため、ノンレム睡眠が多くなっている、と解釈できます。

 

 

まとめると、赤ちゃんが寝ている間に脳が作られ、賢い子へと着実に成長しているということ。また、寝ている間に身体も成長し、弱った部分もメンテナンスされ、病気になりにくい丈夫な身体を作っているということですね。

 

「寝る子は育つ」は科学的にも真実でした。

 

私たち大人も、常にベストコンディションでいられるように睡眠とは上手に付き合っていきたいですね。

 


参考サイト&参考図書

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