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出展企業4000社から母親目線でピックアップ、思わず買いたいと唸った時短育児プロダクト3選 @ CES2018

出展企業4000社から母親目線でピックアップ、思わず買いたいと唸った時短育児プロダクト3選 @ CES2018
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この記事をザックリまとめると…
  • 搾乳や歯磨き、キレイな水の準備など子育てで意外と時間がかかるコトを最新テクノロジーを使って解決、そんな商品を取材してまとめました。

 

CES2018に参加し、子育て生活を少しでも快適に「時短」させてくれるアイテムを沢山目にしてきました。面白いものが沢山ありましたが、まずは個人的にお金を払ってでも欲しいなと思った製品3つをご紹介します。


 

母乳で子育てするなら搾乳時間を『時短』:willow wearable breast pump

母乳育児をしている女性にとっての大変なところの一つが搾乳だと思います。電動搾乳機を使用した場合、他の人に授乳してもらったり、夜中の授乳を夫に代わってもらって体を休めたりできる一方で、一回の搾乳につき約20分間、自由が奪われてしまい何もできないのも事実。たった20分間と思ってもこれが毎日、そして1日何回も繰り返されるので、その不自由時間の蓄積たるや言わずもがな。搾乳が終わった後も、搾乳機の洗浄や消毒のケアなど、使用中だけでなく使用後も手間がかかるところでもあります。

 

インタビューさせてもらったのはwillow pumpのCTOジョン・チャン氏とママユーザーのアリエルさん。

 

willow pumpはブラジャーの中に入れて装着したままでコードレス・ボトルレスで搾乳できるウェアラブルのスマート搾乳機です。従来の電動搾乳機は、コンセントから電源を確保する必要があり、搾乳機本体が重く、平均して一回の搾乳にかかる時間は20分程度なので、その間はジッと一箇所にとどまっていなければなりません。しかしこの製品を使うと、搾乳している時間を無駄にすることがなく、また内臓バッテリー駆動でコンセント不要のため場所を気にする必要が無く、着用している服にもさほど制限を与えません。洗浄すべきパーツもたったの2つと、驚くほどに少ないので、後の処理の負担も大きく軽減されます。

 

willow pumpを開けた様子。完全コードレスで、母乳を入れるバッグも機械の中にセットする。2つセットになっているので、両胸から同時に搾乳が可能。
「搾乳機」というと、個人的には日本ではさほど普及していないようなイメージをもっていますが、アメリカでは母乳で育てるのであれば過半数の方が持っているものです。というのも、アメリカでは母乳がもたらす乳幼児へのプラスの影響というのが見直され、近年は生後できれば1年程は母乳で育てることを推奨されており、生後6ヶ月時点でも母乳で育てられている子どもの割合は2000年の35%から2010年には49%と増加 (Center for Disease Control調べ)、母乳育児を行う母親の85%近くは搾乳機を利用している (LA Times) というデータも。そして、育児休暇が3ヶ月と非常に短いアメリカでは、どんな経済状況にいる人でもできるだけこの母乳育児ができるようにとオバマケアの一環で、2010年に”Affordable Care Act”という法律が制定されました。それにより、自分が加入している健康保険のプランによっては1〜2万円相当の電動搾乳機を無料でもらえたり、レンタルできたりするようになりました。 (参考:政府機関ウェブ)

 

一般的な電動搾乳機 (写真:madela)

 

母乳育児は赤ちゃんが泣いたらすぐに母乳をあげられるので楽だと思われがちですが、母乳育児特有の大変さもあります。例えば、赤ちゃんを車に乗せるにはカーシートに乗せるのが義務付けられているので、車の中で赤ちゃんが大泣きしてもどこかに一度駐車しない限りには授乳ができません。特に生後最初の数ヶ月は授乳頻度が高いため、授乳しながら車を運転し続けられたらどんなに楽か…と思った回数は数え切れません。搾乳した母乳をあげるばかりしていると、胸に母乳が溜まってどんどん痛くなり、待ち受けるのは高熱を出して痛みに苦しむ乳腺炎。外出の際には大きな搾乳機を車に詰め込んで出かけ、搾乳機に電池を何本も入れ、車の中で搾乳することもありました。また、お洒落して出かけようにも、授乳・搾乳しなければならないことを考えると着られる服にも制限がでてきます。服によっては全身脱いでしまわないと授乳・搾乳ができないようなものさえあります。

 

willow pumpを解体している様子。部品が少なく、洗浄するのは2部品だけなのも嬉しい。

 

このwillow pumpの良いところは、ブラジャーの中に搾乳機を入れるだけで「ながら搾乳」ができるところです。実際に音も聞かせてもらいましたが、賑やかな会場だったので製品にほぼ耳を付けるくらいの距離で聞いてみましたが、一般的な電動搾乳機として出回っているものとは比較にならないほど、動いているのかと疑いたくなるほどに静かでした。これを使えば仕事を中断せずとも、他の人に気付かれずに搾乳するということも可能になりそうです。

 

第二子が生まれてからwillow pumpを使い続けているというママさんと話をしましたが、彼女もこの搾乳機で生活が変わったとお勧めしていました。最初に彼女を見た時には何も違和感を感じなかったのですが、彼女はブラジャーの中に搾乳機を入れた状態で話をしてくれていました。

 

willow pumpを使い続けているママさん。willow pumpを使用したまま話していたが、全く違和感がなくて驚き。

 

CEOが女性であり、世の中の女性の悩みに敏感であったこと。またCTOであるジョン・チャン氏の奥さんが3人の子育てで搾乳に対する不満を抱えていて、「女性をもっと自由にするために」この商品が開発されました。

 

willow pumpのアメリカでの販売価格は$479.99 (約5万円)。私自身は息子も1歳を目前にしてそろそろ搾乳をする機会が減ってきたので、これから買うには活躍の機会が少なくて勿体ないかなと思いますが、次に子どもが産まれた時には是非これは使いたいです。無料でもらえる搾乳機があることを考えると非常に高いのですが、何もできなかった20分が集中して何かができる20分に変わり、搾乳に伴うデメリットが払拭できるなら、この出費は生きたお金の使い方になるはずです。

 

歯磨きをめぐる子どもとの戦いの時間を『時短』:magik

いつの時代も親たちは、子どもに歯ブラシの習慣をつけさせるのに苦労するもの。自分を振り返ってみても、「歯磨きしたの?」「歯磨きしなさい!」と毎日のように言われていた子どもの頃の記憶が鮮明に残っていますが、歯ブラシを使い始めるぐらいの年齢の子どもを持つ友人たちが、そうした昔と変わらない親子の掛け合いをしているのを見ると、もうしばらくしたら私もこの格闘の日々が始まるのか…とうなだれてしまいます。そんな中、フランスのKolibee社が今年9月頃に発売を予定している歯ブラシmagikを使うと、親子のイライラ時間が一転、「ムシバイキンをやっつけろ!」が親子の合言葉になり子どもたちがすすんで楽しく歯磨きを行えるようになるとのこと。

 

magik歯ブラシと、専用アプリ。 (写真:Kolibree)

 

magikのアプリを開いてスマホのインカメラで自分の顔を撮影すると、拡張現実 (AR) の世界がスクリーンに映し出されます。歯ブラシと自分の歯という現実の世界が画面に映る世界と見事合体し、画面に映った自分の歯のあらゆるところに現れるモンスターを倒す戦いが始まります。操作は簡単、magikブラシで、画面を見ながら歯を磨くだけ。遊びながら、歯全体を歯ブラシでゴシゴシ磨けるようになります。製品デモを見せてもらっている時に、子どもたちがスマホを片手に、一生懸命楽しそうに歯磨きをしている姿が面白いくらいに容易に想像できました。

 

4本並ぶ歯ブラシの中で一番小さいのがmagik、電池も不要。アプリではAR写真も撮影可能。

 

彼ら曰く、モンスターは歯の至る所に現れるので、自分で口の中全体を磨けるようになる。1日3回までゲームができるようになっているため磨き過ぎも防げるし、これを続けるうちに歯磨きをするという習慣がつくようになる、とのこと。ゲームやりたさに、子どもが自ら率先して歯磨きをやりたがるようになるでしょう。

 

歯磨きのログも確認できる。

 

また、歯磨きのログが残るようになっていて、歯磨きし忘れていないかのチェックも可能です。歯磨き後、磨き具合が十分な箇所、不十分な箇所を色分けして提示してくれるので、「仕上げはお母さん」をする際にも、不足箇所を重点的に磨くことができ、子どもにとっても親にとっても助かるアイテムです。

 

歯磨き終了後のアプリ画面。磨き残しが歯の色で分かりやすく表示される。

 

一般販売価格は未定ですが、$30くらいを想定しているとのこと。ブラシ部分だけ交換可能になる予定で、環境にもお財布にも優しい歯ブラシ、発売が非常に楽しみです。

 

2016年にポケモンGOで身近になったAR。「ARを利用した初めての歯ブラシだ」というMagik。そのうち、歯ブラシのみならず、髪を洗ったか、体を洗ったか、というのまでスマホで確認できるような日が来るのでしょうか。

 

ボトルを洗う時間と、飲むのに安全な水を用意する時間を『時短』:QUARTZ Bottle

子どもが脱水症状を起こさないよう、こまめに水分補給ができるように水筒を持ち歩くお母さん方も多いと思います。その水筒、きちんと洗えてますか?

 

QUARTZ bottle。カラーチョイスも5つある。(写真:QUARTZ)

 

お水専用にしていても、水筒の底まで届く専用のブラシを使って洗うのは面倒じゃないですか?ちゃんと洗ったつもりでも意外と匂いが残っていることもあります。一度口をつけたペットボトルは、口の中の雑菌がボトルの中の液体に入り込み、菌が増殖してしまうので早めに飲みきってください、というような話も毎年夏になるとよく耳にしますよね。(参考: Nikkei Style)

 

QUARTZ Bottleは、見た目は最近よく流行っているシンプルなステンレスのウォーターボトルとなんら変わりありません。冷たい水は24時間、温かいものは12時間、保温してくれます。違いは、蓋をあけると分かります。ボトルのキャップ側にUV-Cライトを放射するLEDライトが装置されています。

 

QUARTZ bottleのキャップ側の構造。(データ元:QUARTZ)

 

UVと聞くと、肌に悪い影響をもたらすネガティブなイメージを持っていると思いますが、QUARTZではこのライトの細菌・雑菌を死滅させる働きを利用しています。使い方はいたって簡単。蓋についているボタンを押すだけで、ボトル内で60秒間UV-Cライトが照射され、水の中やボトル内部にいるウィルスやバクテリアを99.99%死滅させてくれます。マニュアル操作以外では、4時間ごとに自動的に作動して、除菌活動が行われます。このボトル内にフィルターは備え付けられていないため、死滅した残骸は水の中に残ったままになりますが、生きた状態でなければ体の中に入っても無害だそうです。

 

ボトル内部でライト照射される様子。(写真:QUARTZ)

 

ライトが隅々まで行き届かなくなる原因となる水の濁りがなければ、また化学物質などの除菌できない有害なものが入っていなければ、このボトルに注いでたった60秒で綺麗な水へと変換してくれます。旅行中に水を買いに行く必要もなくなるし、60秒待つだけならコーヒーを淹れるのにだって使えますね。

 

私はいつも水道水をフィルターした水を更に煮沸して、雑菌を殺してから保温機能のあるウォーターボトルに入れて子ども用に持ち運んでいましたが、これを手にしたら煮沸消毒の手間も省けそうです。ボトル自体も飲み口をちょっと洗ってあとは注ぐくらいで入念に洗わずとも大丈夫なのはすごく嬉しいポイントです。生きていくのに欠かせないお水。だからこそ、簡単に安心を手に入れられるQUARTZ Bottleは子育て世代のご家庭にはとても役に立つアイテムだと思います。

 

ちなみにUSBで約2時間ほどでフル充電すると、2〜3ヶ月程充電が不要だそう。既にキックスターターで約$1.4M (1億5千万円) の資金を集めており、一般には今年の4月頃から1本あたり$99で購入できるようになる予定。

 
 

育児の段階によって必要となるアイテムやツールは大きく異なってきますが、IoTのトレンドに乗って勃興しつつあるBaby Tech・Kids Tech・Family Techと言われる分野では、育児生活の不満や問題点をあらゆる角度から解決しようとする製品がこれからもどんどん出てくるでしょう。ぜひ普段の子育てで不満に思っていることに着目してみてください。来年のラスベガスのCESで、その不満解決に乗り出している企業が見つかるかもしれませんし、はたまた自分のアイディアを製品化して世界中のお母さんたちから「いいね!」される大きなビジネスチャンスをつかめるかもしれません。
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