女性目線で気になった企業3社と、「花火」の衰退を予感させたドローンショー @ CES2018

- CES2018初日の様子
- 女性目線で気になったダイエット、エチケット、美容に関するサービス
- ベラッジオの噴水ショーの上で華麗に舞う250機のドローン
ラスベガスは朝から雨が降り続く一日となった一般公開開始初日の今日、私は自分の目当てだったBaby Techの会場となっていたSands Convensention Centerに向かいました。
朝9時過ぎに会場の1階フロアに入ると、フロアの壁沿いを一周するほどの長蛇の列が。持ち物検査があると聞いていたので、荷物検査のための列かと思ったら、会場でバッジを受取る為の列でした。改めて、バッジの入手はホテルでされることをお勧めします。

会場で入場登録をするような場所も大いに混雑していました。
Baby Techの他、自分の日常生活に関係しそうなところの企業を見て回りましたが、センシング技術の発展により睡眠やヘルスケア、スポーツなどあらゆるところに可視化技術が進出しているのを改めて感じました。

会場の二階はBaby Tech、ファミリーテック、ウェアラブルなどとカテゴリ毎にセクションが整備され、スペースに余裕のある展示がなされていました。一階ではスタートアップ企業を集めたEureka Parkというセクションが設けられており、ここはブースの区画が小さく何百もの企業でぎゅうぎゅう詰めだったため「二階への出展費用ってよっぽど高いんだろうな…」と要らぬ想像をしてしまいました。参考までに日本の中小企業が集まってブースを出してるJETROが率いるジャパンパビリオン(Design & Sourceセクション)内のブース出展料は80sq ft (7.4㎡) という規模で約26万円だそう。(参考)
この記事では、Baby Tech以外のところで、女性目線で気になったサービスを3つ、簡単に紹介したいと思います。
運動しなくても、我慢しなくてもダイエット:MODIUS
自分でなかなか食事の管理ができなかったり、運動での減量はどうしてもやる気が続かない、などという方に、ぴったりなのがイギリスからやってきたMODIUS。

耳の後ろにある骨の出っ張った部分にパッチを貼り、パッチをヘッドセットと繋いで約1時間身につけておくだけで痩せるというなんとも夢のような製品。脳の前庭神経に電気信号を送り刺激を与えることで、食欲を減退させ、脂肪を減少させるように命令を出して体が変化するのだとか。
説明をしてくれた社員さんは3ヶ月前から朝出社後の1時間を仕事しながらの装着時間にしているそうで、特にエクササイズもせず約3キロ痩せたと話していました。イギリスでは2,000人以上の人が既に使用していて、2ヶ月で平均約3キロ程、減量しているそうです。

私も実際に装着させてもらいました。パッチは使い捨てとのことで、装着前にアルコールを含んだガーゼで装着部位を軽く拭いてからパッチを貼ります。ヘッドセットを装着した感じでは、特に違和感はありませんでした。そこから電源を入れると、パッチ部分に弱いピリピリと電気を感じ、強さのレベルを上げていくと、乗り物酔いをした時のようなふらふらした感じを感じました。レベルが強い方が効果は強いけど、無理のない強さで保持するのがよいとのことでしたので、レベルを下げてもらって、5分程付けたままでジッとしていました。効果はどのくらい信頼できるものか分かりませんが、少しつけていた感覚からは食欲減退という面については効果がありそうだと感じました。

アメリカでの販売価格は$499ですが、CES2018というクーポンコードを使うと、1月末日までは25%オフで購入できるそうです。
ニオイを可視化するテクノロジー:Aroma Bit
『嗅覚』って繊細なエリアで、マイナスなところでは口臭や体臭がありますが、いくら親しい人でもこれに関しては指摘しづらいもの。なのに、自分では中々気付けない。日本のベンチャー企業Aroma Bitは、「ニオイ識別センサー」で、ニオイの可視化という領域で世界を驚かせようとしているそうです。

このセンサーチップでは、例えば赤ちゃんがうんちをしているのかどうか、も検出できるとのこと。ニオイにおけるパイオニアでもある彼らには色んな分野から製品化へのリクエストが来ているそうですが、まず直近では「エチケットセンサー」(口臭・体臭チェッカー)を開発中・製品化予定とのこと。ニオイってタブーな領域だと思うので、これは、身だしなみという点で是非とも普及に期待です。

ネイルプリンター:O’2NAILS
爪に白地のジェルネイルを塗ってもらってからその上にプリンターでネイルを施すというもの。日本でもこうしたネイルプリンターは徐々に普及し始めているそうですが、CESではO’2 NAILSという会社が展示をしていて、多くの女性が集まっていました。さほど時間をかけずに細やかな柄ネイルを楽しめるのは魅力的です。

夜空に舞う色とりどりのドローン
夜はベラッジオの噴水とドローンがコラボしたショーを見てきました。CES期間中、インテルによるパフォーマンスとして20時と22時からの2回、約5分程度の演出です。

シーザーパレスホテルの方向から大軍でやってきたドローン。規定の位置に到着すると一旦灯りを消し、開始時刻ちょうどから噴水の演出とともに、隊列を変化させたりライトをつけたり消したり、灯りの色を変化させながら観ている人達を楽しませてくれました。


花火よりも正確に自由に形を変化させられるし、一度使えば使ったきりの花火とは違うので、これから将来、花火がドローンに取って代わる日も来るのではないでしょうか。夏の花火大会というよりは、ディズニーなどのテーマパークでの花火がそのうちドローンショーに変わりそうな予感がしています。
育児に関連する企業については、また別記事でレポートアップして紹介していきたいと思います。
1 thought on “女性目線で気になった企業3社と、「花火」の衰退を予感させたドローンショー @ CES2018”