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服を所有しない、レンタルってどうなの?妊婦目線でのファッションサブスクリプションサービス比較:”Rent the Runway” VS “Le Tote Maternity”

服を所有しない、レンタルってどうなの?妊婦目線でのファッションサブスクリプションサービス比較:”Rent the Runway” VS “Le Tote Maternity”
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この記事をザックリまとめると…
  • 妊婦期間、特にお腹の出る後期に困るのが服。買うのも勿体無いからと我慢し、オシャレから遠ざかる日々。その問題解決のために、洋服のレンタルサブスクリプションサービス (Rent the RunwayとLe Tote Maternity) を利用してみた。
  • ミレニアル世代がシェアリングエコノミーを当たり前のように受け入れいてることから、ファッションインダストリーでのターゲットユーザーもこの世代が中心。
  • 今回は「母でかつ妊婦」という視点から、洋服レンタルの体験をシェアする。

私は現在第二子妊娠中なのですが、最近の悩みはズバリ洋服。普段は子どもを連れて公園と家の往復をするような生活なので、マタニティパンツとゆったりとしたニットを着てなんとかやり過ごしていますが、いざ改まった格好をする場になると着るものがありません。12月の夫の会社のクリスマスパーティー出席をきっかけにレンタル洋服のサブスクリプションサービスを利用し始めたので、その体験をシェアしたいと思います。

アメリカでは、様々な洋服のサブスクリプションサービスが展開されています。サービス形態もユーザーが自分で好みのものを選んで借りるレンタルタイプ (Rent the Runway, Le Toteなど) から、選んで買い物するという工程そのものが苦手な人向けにスタイリストに提案してもらい、送られてきたアイテムから気に入ったものを購入するタイプ (Stich Fix, Trunk Club) など様々です。今回は残すところ後約2ヶ月というマタニティ期間向けなので、購入は勿体無いし、レンタルサービスに絞り、アメリカで主流なRent the RunwayとLe Toteとを体験してみました。

 

Rent the Runway (レント ザ ランウェイ ※以下、RTRと記載)

 

RTRトップ画面のスクリーンショット。

 

NYに本拠地を構える女性2人によって2009年に創業された会社で、既に900万人以上のメンバーを抱えるファッションにおけるシェアリングサービスの代表格というべきサービス。RTRは元々デザイナーズドレスを市場販売価格の10分の1 程の価格でレンタルするというサービスから始まっているだけあって、高級ブランドのラインナップが豊富で、元々の一回借りるのみというプランに加えて、現在は月額の異なる2つのサブスクリプションサービスを展開しています。

 

RTRのプラン。プラン詳細はこのページから確認可能。

 

1つは月額$89 (税別 ※以降のサービスプランも全て同じ、別途$5で保険を付けるオプションあり) で、350以上のブランドの服やアクセサリーを自分で毎月1回4アイテムを選択してレンタルできるサービス (RTR Update)。もう1つは月額$159の無制限プランで、手元に置いておけるのが4アイテムという制限があるのみで、RTRが抱える475以上の全てのブランドの在庫から1ヶ月に何度でも好きな期間借りられるサービス (RTR Unlimited) を提供しています。後者では4アイテムのうち、暫く借りておきたいものは手元に残して残ったアイテムのみを他のアイテムと交換するという使い方ができます。私は後者のプランを利用しました。

 

マタニティ専用プランが特に別途設けられているわけではありませんが、2018年5月31日よりマタニティプログラムが開始され、マタニティ専用ブランドなどもラインナップに加わりました。2017年の1年間だけで、RTR社ではCEOのジェニファー・ハイマンさんを含め約50人の女性が産休・育休を取得したそうで、妊娠期間中・産後どのようなものが必要になるのか自らの体験として持っており、それをマタニティプログラムで形にしたそうです (参考:the Bump 記事)。

 

マタニティ・後期に着られる服でソートした検索結果。

 

妊娠中でも着られる服を借りるためには、ラインナップの一部に「マタニティ (初期、中期、後期を選択するようになっている)」や「Bump-Friendly (マタニティアイテムではないけど、ぽっこりお腹にも着られる服)」というのがあるので、検索結果のフィルタリングでそういったものを選択してから選ぶこととなります。

 

アプリを利用してサイズ指定と現在すぐにレンタル可能というステイタスでフィルタリングすると、利用可能なアイテムが約7,000表示されました。そこから更に妊娠後期 (3rd trimester)というフィルターを追加すると約1,000アイテムになりました。同じく、パソコンから妊娠後期というフィルターを追加すると表示アイテムが約350となりました。アプリ側の方は妊娠後期には厳しそうなアイテムも表示されているように見えたので、私はパソコン画面を信頼して利用しましたが、利用者としてはこの二者間で正しく一貫性が保たれることを期待。小売店価格も参考情報をして記載されているのですが、その値段もパッと見た限りで平均して$300程度と高く、それが借りられると思うとまさに心踊るという感じで見応えがありました。

 

ライクしたアイテムのみが表示されるようにしたところ。基本的にアイテムのみが撮影された写真が表示され、高級感があります。

 

私が利用した方法は、まずざっと目を通しながら、気になった洋服をライクしておく。その後でライクしたアイテム一覧を確認し、詳細画面で他のユーザーが書いているレビューや写真を確認することで実際に借りるかどうかの判断をじっくりと行いました。マタニティ服でないものを借りる場合には、他のユーザーが自身の体型の情報とともにどのように利用したのかについて投稿しているレビューを読み、実際にどのサイズを借りるか判断するのにとても役に立ちました。レビューの件数が多く、充実しているというのが大きなメリットだと感じました。

 

パソコンから見たレビューの詳細画面。”LIKE ME”でソートすると、自分と体型が似た人から順にレビューが表示される。「普段着用サイズは幾つだが、この服は幾つを借りた」「身長、体重、バスト」の情報が記載されているので、借りるかどうか、サイズ選びの判断材料として非常に優れている。

 

アプリから見たレビュー画面。欲しい情報が一目で分かる仕組みになっていて、非常に使いやすい。

 

気に入ったものの中から4アイテムを選択し、チェックアウトすると後は3-5日程度で商品が家に届くようになっています。使い終わったら洗濯も不要で返却用の袋に入れて配送会社に持ち込むのみ。ただし、返却してから実際に彼らの倉庫でアイテムがスキャンされるまで借りている状態となっているため、返送処理をしてからも4日程度、借りる手配なども取れない時期が生じてしまうのが難点です。

 

RTRの特徴はオンラインで完結するビジネスモデルながらに、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコ、ワシントン、ロサンゼルスという5つの大都市には実店舗を構えていることです。店舗でオーダーしていたアイテムのピックアップ、返却や、在庫があるものを試着して借りたり、予約すればスタイリストとのカウンセリングを受けるなどのサービスも可能です。

 

サンフランシスコのRTR路面店。ユニオンスクエアからすぐ近くの中心部にお店を構えている。

 

実際、サンフランシスコにある実店舗にも訪問してみましたが、実店舗では服の値段を気にすることなく、試着して気に入れば借りられるという気軽さが普通の買い物では中々できない体験で嬉しかったです。買うことを前提に見ている場合には絶対に手に取らないようなアイテムも試すことができ、新しい自分を発見したようでした。

 

ちなみに借りたアイテムで気に入ったものは小売価格の30%オフなどで引き取り購入することも可能。レンタル中のアイテムに合わせた服や小物などのアイテムの追加レンタルや購入を勧められる画面が出てきて、裏側にいるスタイリストやエンジニアなどの細やかな仕事を思うと頭が上がりません。

 

レンタル中のアイテム表示画面。レンタル品と合わせて使える別アイテムのレンタルや販売も案内される。

 

RTRの最大の難点は月々の利用料が安くない事。このサービスを実際に利用してみるまでは値段に対するハードルが高く、毎月それだけの値段を払うならそれなりに購入した方が良いのでは、と考えていました。これがウケるのはSNSでの投稿がアクティブな一部の人に対してでないかと思っていましたが、実際に利用してみて見方が変わりました。

 

妊娠期間中は着られるものを着て乗り越えるというマインドでいましたが、この期間でもオシャレが楽しめると思うと、後2ヶ月利用して、色々体調に支障をきたすこの期間を少しでも明るく過ごしたいと思うようになりました。新しいものを着られることで気分が良くなり、いい服を着ているからどこかに出掛けたくなり、子ども中心な生活で放置しがちだった自分を見つめるきっかけを得た気がします。それでも値段マターで今後の継続利用に関して検討中ではありますが、もし私が公園で子どもを追いかける毎日ではなく、オフィス街へ毎日通勤する日々を送っていたとしたら、絶対に無制限プランを長期継続利用してオフィスでの自分なりのおしゃれを楽しんだことでしょう。

 

RTRの実店舗訪問も面白い体験でしたので、詳細に関してはまた別記事にて取り上げたいと思います。

 

Le Tote (ルトート)

Le Tote トップページのスクリーンショット。

 

サンフランシスコを本拠地とし、2012年に2人の男性によって創業されたスタートアップ。Le Toteは、Y Combinator卒業生ということもあり、ファッションの中でもデータ・ドリブンな戦略を取っており、20億以上の顧客データを分析してそれぞれのユーザーのテイストに合うような洋服を勧めてくれます。気に入らなければ、その勧められたアイテムから自分で選んだアイテムと交換して、一回のToteを決定する。ラインナップは$100以下の比較的安価なアイテムが多いように見受けられ、よりカジュアルなスタイルが多く取り揃えられています。

 

プランによって1ヶ月に送られてくるToteが1セットなのか、2セットなのか異なっており、最も安いプランでは1ヶ月に服8着をセットとして月々$89 (税別、別途全てのダメージをカバーする$5の保険をつけるオプションあり ※全てのプランに共通)、またアクセサリー込みのプランでは服5着、アクセサリー3アイテムをセットとして月々$79から展開されています。Le Toteの最大の特徴は、マタニティ向けの専用プランを設けていること。普通のプランよりは少し割高ですが、服5着をセットに月$79、5着プラスアクセサリー3アイテムで$89などの料金プランが設けられています。気に入ったアイテムは割引価格で引き取ることが可能ですが、返却する場合には全てのアイテムを同時に返却しなければならないので1アイテムのみ長く利用するなどは不可能。マタニティプランを利用すると、マタニティアイテムにプラスして、彼らの普通のアイテムも利用できるようになっています。

 

Le Tote Maternityのプラン。プランの確認はこのページから可能。

 

Le Toteでアカウントを開設すると、まず始めに自分の好みのスタイルについての質問が幾つかなされます。それらを全て回答すると、彼らのアルゴリズムを駆使して導き出されたオススメアイテムが表示されます。気に入らなければそれらのアイテムをスイッチしていくのですが、私は結局全て自分で再度選択することとなりました。

 

アカウントを開設すると、まずいくつか利用目的や好みについての質問がなされる。視覚的に簡単に答えられるような形式を取っていたのは好印象。

 

アルゴリズムを駆使して私に最初に提案されたTote。結果、全アイテムを自分で変更することとなった。

 

Le Toteではアイテム紹介のトップ画像が単体の写真ではなく、モデルが着用している写真のため、妊婦が着用時のイメージを瞬時に掴みやすく、またフィルタリングも直感的に対応できるようになっているのでアプリとしては使いやすい印象を受けました。実際の表示件数が映されないため、おおよそですがマタニティ専用のアイテムのみで700着程度表示されました。メイン写真のモデルに妊婦を起用しているので、前に突き出たお腹で着るとどのような感じになるのかが瞬時に見られ、RTRと比較すると都度気になる服に対してクリックして詳細ページを読むという対応が不要なので選択にかける時間がだいぶ省かれたように感じました。

 

Le Tote Maternityでのアイテム表示。モデルも妊婦を起用しているので、着用イメージが湧きやすい。

 

パソコンとアプリとの両方を使ってみた感想としては、ウェブから確認するとそのアイテムを実際に利用した人の数、全体のどのくらいの人がそのアイテムを良いと思ったかという数値が確認できるのに対し、アプリからだと実際に写真を投稿した人のコメントのみしか確認できない点が個人的にとても残念。

 

ウェブ上ではレビューの件数、どのくらいの人が満足したというのが確認可能。

 

Le Tote アプリ。値段情報はアイテム一覧にて確認可能(画像左)、アイテム詳細画面(画像中央・右)にはレビュー件数や満足度の情報は一切ない。

 

返却は配送会社に持ち込むだけ。一括返送が基本のため配送会社でスキャンされた段階でリターンしたと認識され、早速次のToteが借りられるようになります。ロジスティックでロスする日数が少ないのはメリットでした。

 

Le Tote Maternityの服は日常使いの服のラインナップが多いです。個人的にはRTRと比較してしまうと、華やかさが欠けるので借りられるアイテムに対してのテンションの上がり方は緩やかでしたが、専用の妊婦服を着る着心地の良さを改めて実感し、また妊婦用ジャケットなど普段なら絶対に勿体無いからと購入しないようなアイテムを利用することができ快適でした。

 

オーダーしたアイテムが届いた。開封の瞬間とてもワクワクする。

 

マタニティプランに加入していてもマタニティ以外のアイテムも借りることが可能で、その方が華やかなアイテムが多いものの、お腹が出ていても着られるかどうかの判断をするような情報が載っていないため借りづらいというのがイマイチな点。サービス利用者のうちの妊婦となると母数が少ない分、通常プランよりも割高なのもしょうがないと思う反面、そこを賄うだけの情報も提供してもらいたいです。

 

総じて、生涯を通して数ヶ月しか着ないかもしれない妊娠期間中に服を購入するのは気がひけるけど、常に快適で可愛い服を着ていたいという場合にはもってこいのサービスだと感じました。

 

所感

今回、女性向けの洋服のシェアリングサービスという2つのサービスを利用してみて、一見同じようなサービスでも誰 (創設者が女性なのか、男性なのかの違い) がどこで作った (本社がNYなのか、SFなのかという違い) サービスなのかということによってもサービス内容が全然違うということに面白みを感じました。ニューヨークは言わずと知れたファッションの中心地であることに対し、サンフランシスコシリコンバレーは企業のロゴTシャツにデニムパンツが基本というくらいにファッションへのこだわりが薄い土地柄です。取り扱っている洋服のラインナップやコンセプトにも影響している気がしてなりません。

 

利用金額が倍近く違い、ユーザー一人一人同じマタニティ期間にも求めているものが違うと思うのでどちらを良いと判断するかは人によって異なると思います。手頃で快適かつカジュアルな装いを求めている場合にはLe Tote、マタニティフォトの撮影や結婚式出席などよりドレッシーなものが必要ならRTR。

 

いずれのサービスも自分での洗濯が不要で、着たままのアイテムを専用の袋に入れて返送すればOK。普段ならなかなか手の出せない素材の洋服を気軽に着ることができるのも嬉しいところ。また、子どもがいると、自分の洋服を買いに行く時間を作るのは至難の技ですが、家にいながらだったり、アプリを使って外出中の隙間時間だったりで擬似ショッピング体験ができるのは嬉しかったです。一度サブスクリプションプランを開始すると、毎回のレンタル作業は購入するのよりも心的ハードルが低いので、多少チャレンジングな洋服をカートに入れられるのも楽しく、ファッションが好きな人にとってはこれを使う体験自身が娯楽ともなりうると思います。

 

これら2つのサービスを利用したことで、それまではまるで制服のように同じマタニティパンツとゆったりニットを着続けていた私の妊娠期間の装いを改めてくれ、借りるアイテムを選ぶこと・届いたアイテムを着てみること・日々のファッションに取り入れてみることの全てがとても楽しい体験となりました。個人的には財布事情が許すのであれば、どうせなら、季節を問わずに使えるマタニティデニムパンツやレギンスなどの基本アイテムは自分で購入した上で、RTRを使ってこの期間にしかできないオシャレを楽しむ方に一票。

 

2回目の妊娠なのでマタニティフォトなんて考えてすらいませんでしたが、RTRで借りられるワンピースを着て、折角なので家族が3人のうちに改まって写真を撮っておくのもありかななんて考えているところです。
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