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乳がん意識向上月間にあたって、テクノロジーでできること。

乳がん意識向上月間にあたって、テクノロジーでできること。
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この記事をザックリまとめると…
  • 10月は乳がんという病気について知ってもらう月間だそう。乳がんに関連するコンシューマーテクノロジーについてまとめた。
  • アメリカでは乳がん患者のうち、10%足らずが遺伝子変異が原因とされている。この遺伝子変異を持つと、80歳までに約70%の確率で乳がんを発症するそう。自分や子どものために知ることも大事だと思い、Colorを利用して遺伝子検査を受けた。
  • 19歳の青年が、乳がんの早期発見を可能にするブラジャーを開発中。


10月は乳がん意識向上月間 (Breast Cancer Awareness Month) とされています。日本の国立がん研究サービスが発表したデータによると、2016年の1年間で乳がん死亡数は14,015人で、女性のがん死亡全体の9%を占めています。また、年齢別で見ると、30〜64歳の若いうちに亡くなっている原因としては乳がんが死亡の原因の約25%を占め、一番の原因となっています。(23,086人中5,364人:出典@国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」)

 

私自身、昨年10月にこの乳がんという病気をより知ろう、という運動について知り、自分のためにも子どものためにも産婦人科医での定期検診以外にも何かできることをしてみたいと思い、Colorという会社のBRCA遺伝子検査サービスを利用しました。

 

郵送で送られてきた遺伝子検査キット

遺伝子変異があるかを調べる検査キット:Color

National Cancer Institute (以降NCI : 米国国立がん研究所)によると、私たちの体の中にはBRCA1やBRCA2というがん抑制タンパク質を生成する遺伝子があり、これらの遺伝子に変異があると、ない人に比べて乳がんや卵巣がんを高い確率で発症する (一般的に乳がんを発症するのは女性の12%、BRCA1や2に遺伝子変異がある場合には80歳までに約70%の確率で発症) 傾向にあるそうです。また、これらの遺伝子変異は50%の確率で子どもにも遺伝するとのこと。ただし、この有害なBRCA1やBRCA2の変異を持つ人は比較的まれであるため、NCIでは、遺伝子変異の存在が疑われる家族歴を有する場合に遺伝子検査を受けることを推奨しています。

 

元々は医師からの診断を受けた上で、医療機関で平均$2,400ほど (およそ25万円) で行われていた遺伝子検査がColorなどのサービスを利用すると、オンラインでの手続きと郵送サービスのみで手軽、かつ、$100 (1万円) 程度と手頃に検査可能になりました。結果として、遺伝子検査を受ける人の対象が一般にも大きく広がっていると思います。夫と相談している中では、万が一遺伝子として可能性を持っているという判定が出たなら、怖いけれど知っておいたほうが適切な対応もできるだろうということで合意し、検査を受けることにしました。

 

Colorの利用方法はとても簡単でした。まずはキットをサイトから購入。数日後にテストキットが郵送されてきて、サイト上で自分のアカウントを作り、そこで送られてきたキットに記載されているアクセス番号とバーコードを入力するだけ。あとは、キットの中に入っている唾液を集める試験管のようなものに規定量の唾液を集めて、返信用の箱に入れてポストに投函するだけ。これで数週間待つと結果にアクセス可能になります。

 

使い方はシンプルで試験管のようなものに唾液を集めるだけ。ただ、必要量の多さに驚いた。

 

幸いなことに私の結果はネガティブとの回答でしたので、遺伝的な心配は不要でした。ただ、乳がんの発生には女性ホルモンのエストロゲンが深く関わっていたり、飲酒、閉経後の肥満や運動不足などの生活習慣が関与したりしているようで、決して一生安心とは言えません。運動をする、アルコールは控えるなど、健康を意識した生活を送ることとともに、早期発見のために定期的に自分で触診したり、専門家からの検診を受けるというのが欠かせないと思います。

 

BRCA1,2の異常を調べる遺伝子検査はColorの他にも、23andMeという遺伝子検査で有名なユニコーン企業と評されるスタートアップからも提供されています。彼らの場合は、$199で健康関連事項と先祖についての検査を提供していますが、その健康関連の中で2018年3月よりBRCA1,2に関しても検査結果が提供されるようになりました。

 

23andMe スクリーンショット

 

健康的な生活週間を身につけるために

運動不足や肥満を解消するためには、それらに直接的に作用するものではありませんが、自分の現状を見える化して自分で手入力することなく自動的に記録してくれるアイテムを利用するのは非常に有意義だと思います。

 

例えば、日々の運動量を記録してくれるFitbit。日常の活動量をアプリに記録し、ずっとデータを保存してくれるので例えば毎日歩く歩数や距離の目標を立てておくなどするといいと思います。

 

Fitbit appのスクリーンショット。1日のまとめだけでなく、歩数や歩いた距離のログページも見られる。

 

 

また、数ヶ月前にRENPHOというスマート体重計を利用し始めたのですが、これもおすすめです。体重のみならず体脂肪BMI、筋肉量などをBluetoothに送信し、記録してくれます。その日ごとの詳細なデータを見るだけでなく、体重変化をグラフで表示してくれたり、家族全員分の記録を管理できるのもオススメどころです。こういった地道な日々の取り組みで少しでも健康を意識し、病気になりにくい体を作れたらいいですよね。

 

RENPHO appスクリーンショット。その日の詳細 (左) に加え、体重などの各項目が週ごと (中央) や月ごと (右) でグラフ化される。

乳がんの早期発見を可能にするブラジャー:EVAブラジャー

その他、乳がん早期発見のためのテクノロジーとして、気になっているものでは専用のブラジャーを定期的に装着するだけで乳がんを早期に発見できるというものがあります。メキシコのHigia Technologiesというスタートアップが現在開発中のEVAブラジャーです。これには約200個のセンサーがついており、1週間に1時間装着することで、乳房の表面温度を収集する仕組みになっています。BluetoothでEVAブラジャーから利用者の携帯端末にデータが送信され、乳がんの可能性のあるような温度パターンの異変を知らせてくれるようになっています。

 

Higia Technologiesのウェブサイトより。

 

Higia TechnologiesのCEOはジュリアン・リオス (Julian Rios) さんという19歳の男性。彼が13歳の頃に母親が乳がんにかかり、早期発見できなかったことから結果として両乳房を切除することになったそうだ。この出来事が原因となり、彼はこの問題にずっと問題意識を持って取り組んできて、乳がん早期発見ブラジャーの構想を得て自分で特許を取得したり、ビジネスとして手伝ってくれる友人を集ったりと地道に動いていたそう。

 

EVAブラジャーの世界各国での発売時期はまだ未定。例えば個人で買うのにはハードルが高いなどの場合であれば、企業などが複数個購入し、定期的に社員に無料で利用させるなどの取り組みが行われるといいですね。乳がんは早期に発見されると、比較的に治る可能性が高いがんだそう。乳がんについて知ってもらう月間に便乗して、乳がんに関わるテクノロジーについてご紹介しましたが、是非ご自身でも一度乳がんについて考えてみる一助となれば幸いです。

 

参考文献:
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